19.12.01 来月上京
『先生、来月から東京に行きます...』
予期せぬことばでした。以前にも彼女からは将来的な話でそれとなく聞いていたので、いずれはそういう時が来るとは思っていましたが、まさかそんな急に言われるとは思いも寄りませんでした。
こんばんは、まさおです。
今日は、中国人の方への日本語指導の日でした。
いつも通り『先週、何か出来事がありましたか?』との他愛もない質問からはじまり、時折スマホでわからない用語を調べたり、いろんな話題をネットの写真を見せ合いながら会話を進めることで日本語の理解を深めていきました。
そして1時間ほど経過したときに冒頭のことばを彼女から聞くことになります。仲間を失う寂しい気持ちが私を襲ってきました。お恥ずかしい話ではありますが、昨今の不安定な精神状態を開放する方法は親しい仲間とのコミュニケーションをとることだったりします。日本語のレッスンというカテゴリーではありますが、私とプライベートで接してくれる彼女も間違いなくその一人なのです。
特に憂鬱な仕事が頭を過ぎり始める日曜日の夕方、彼女とコミュニケーションをとることでそのネガティブな思考を少しでも快方に向かわせるこの時間は、自分にとっても必要なリハビリの時間となるのです。
ただその発言以降、少し動揺して気持ちが上の空になってしまい対話がちょっと滞りました。すると、その様子を察してか色々と気を遣ってくれました。
『今度、どこか食べに行きましょう』
『ずっと、私と先生は友達です』
『先生と話している時間がすごく楽しいです』
・・・
10歳以上も年の離れた子に気を遣わせる自分は本当にちっさいなぁ、クズだなと思いました。それでも何とか途中からは気持ちを立て直し、最後は笑顔で挨拶をして終わりにしました。
恐らくあと1,2回しか彼女とは会えないですが、できるだけのことを私なりにしてあげて最後も笑顔で送り出したいと思います。
「残り短い期間ではありますが、引き続きよろしくお願いします。離れてもあなたのご多幸をお祈りします。」
そろそろ寝ます。